【高配当ETF】HDVの魅力とリスクを徹底分析!【米国株】

こんにちは!
ゆきみず(@yukimizu4972)です✨

投資初心者から上級者まで
幅広い層に人気の米国ETF。

保有されている方、
投資を検討されている方も多いです。

そんな中でかなり人気の高い
高配当ETF「HDV」を分析します!

ゆきみず
ETFは僕も投資してるのでかなり詳しくリサーチしました

 

忙しい人のためのYoutube

 

そもそも、ETFって何?

ETFは手軽に分散投資することができ、
安定した運用が行えるため、
積立投資に適した金融商品です。

そもそもETFとは、
Exchange Traded Fund の略で
「上場投資信託」のことです。

投資信託は、
投資家からの資金でファンドを形成し、
投資のプロが運用を行う金融商品です。

ETFは投資信託ですが、
取引所に上場しているため
株式と同様に売買することができます。

リアルタイムで取引ができ手数料も安い、
低コストで流動性が高いことが魅力です。

米国ETFは国内ETFに比べ、
種類や数も段違いに多く、
成長率や還元率が高いことで人気です。

ファンドの規模も莫大であるため、
経費率も抑えられています。

国内株やETFのように売買単位がないため、
1株から少額投資が可能となり、
投資初心者の方も気軽に投資できますね。

今回はそんな米国ETFの中でも、
高配当株ETFとして人気の高い
HDV(iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF)

米国ETFや高配当株に興味のある方は
参考にしてみてください。

ゆきみず
ETF=「上場してる」
投資信託=「上場していない」これ重要

HDVとはどんな銘柄?

HDVは配当水準が比較的高位で
財務が健全である米国株式で
構成されたETFです。

運用会社は、
米Black Rock(ブラックロック)社です。

ブラックロック社は
米国の三大運用会社の1つです。

運用総額はなんと7.43兆ドル(約807兆円)
世界トップの運用会社です。

HDVの基本情報

株価:78.09$(2020年5月14日)

配当金(分配金):3.21$(2019年)

配当利回り:3.64%

配当月:3,6,9,12月の年4回

純資産額:55.4億ドル(5,983億円)

設定日:2011年3月29日

経費率:0.08%

ベンチマークは、
モーニングスター配当フォーカス指数

注意したいのがこのベンチマークは、
モーニングスターのアナリストの
意図が入り銘柄選定されることです。

その選定基準は、財務健全性が高く、
持続的に平均以上の配当金を
支払うことのできる優良銘柄です。

HDVは上記基準に当てはまる
上位75銘柄で構成されています。

インデックス型のETFとしていますが、
実際にはアクティブ型の特色の強いです。

以下は2020年3月26日の上位構成銘柄です。
(ブラックロック社公式サイトより)


※赤字はダウ30種の採用銘柄

AT&TとPEPSICO以外の8銘柄は
ダウ30種の採用銘柄で超優良企業です。

NYダウ工業株30種とは、
財務性、収益性、成長性が高い
企業30銘柄から構成されます。

ゆきみず
ダウ30種は米国株の王下七武海的な絶対的な存在です

世界でも最も有名な株価指数ですね。

ちなみにこの上位10銘柄で
全体の約62%を占めています。

 

HDV投資の魅力

高配当で増配傾向

HDVの分配利回りは3.64%

現状コロナショックで株価が下がり
一時は利回り5%まで上昇しましたが、
平均で3%後半〜4%の推移です。

以下グラフは、
HDVの設定日2011年末頃からの
分配利回りの推移です。

ここでは同じ高配当株ETFの中で
1番ベーシックなVYM(構成銘柄400)
と比較してます。

青がHDV、黄がVYMです。


引用:ETFreplay.com「ETF Dividend Yield」

VYMよりHDVのほうが
0.5%~1%ほど分配利回りが高いです。

VYMは高配当株ETFの中で歴史もあり、
純資産額はHDVの4倍以上あります。

そんな優良ETFに配当利回りが
勝っていることはHDVの魅力の1つです。

ゆきみず
HDVはVYMを超える高配当ETF!

 

 

 

上記グラフはHDVの分配金の推移です。

2016年は減配していますが、
ほぼ右肩上がりで安定していますね。

連続増配年数は2017年から3年です。

平均年間増配率は2012年から
2019年まで約6.5%と悪くない水準です。

ゆきみず
HDVは利回りが高く増配もしているんだね

 

財務健全性の高い銘柄

 

HDVのセクター比率は、
エネルギーやヘルスケアが
全体の6割を占めています。


引用:ブラックロック「HDV 資産構成」より

エネルギーやヘルスケアは
不況に強いセクターであるため、
株価暴落時でもダメージが少ないです。

以下HDV,VYM,SPYDの
2015年からのチャートです。

青がVYM、ピンクがSPYD、緑がHDVです。

2018年12月米中貿易摩擦で
3社とも大幅に下落しています。

その際HDVはVYMやSPYDに比べ
下落幅は小さく済みました。

HDVは景気動向に左右されにくい
ディフェンシブセクター
(ヘルスケア、生活必需品、通信など)が、

構成比率の中心になっているため、
下落相場でも強いといわれています。

さらにHDVの構成銘柄は
財務健全性の高い企業が選ばれてます。

財務健全性とは?

自己資本比率や有利子負債比率、
流動比率やキャッシュフローなどで精査します。

借金はどれくらいあるのか?
本業できちんと稼いでいるのか?
借金を返済できるのか?

会社の健康状態を把握することです。

配当利回りが高くとも、
財務が健全でなければ倒産リスクも
考えなくてはいけません。

その点HDVは
モーニングスターのアナリストが、
独自の指標を用いて厳選した銘柄で
構成しているので安心です。

ゆきみず
HDVはただ利回りが高いだけでなく株価下落幅が少なく倒産リスクなども少ないんだね!

 

HDV投資のリスク

魅力的な点をお伝えしたので
「今すぐHDVを買いたい!」
と思いますがちょっと待って下さい。

HDVはETFとはいえど株式なので
当然リスクもあります。

セクターに偏りがある

HDVのセクター比率は、

エネルギーが24.8%
ヘルスケアで19.81%と、

上位2銘柄で全体の44%を占めています。

対して一般消費財は1.29%、
素材は0.59%とかなり少なめです。

 

この時点でセクター比率に
大分偏りがあるように思えます。

またHDVで常に上位の
セクター比率を占めるエネルギーですが、
近年パフォーマンスは低迷しています。

最近ではコロナショックに加えて、
2020年に入っての原油価格の大暴落で
エネルギー事業の先行きは不透明です。

エクソンモービル(XOM)も
シェブロン(CVX)も自己資本比率は高く、
財務は健全ではありますが、

株価は原油価格に左右されるため
覚悟が必要かもしれません。

ゆきみず
リスクの高い銘柄も入っているんだね

 

売買回転率が高い

前述のとおり、HDVは
高配当銘柄だけでなく財務健全性が高く、
競争力に強い優良企業を厳選しています。

そのためリバランスが四半期に1回行われ、
売買回転率が高くなります。

ちなみに
VYMの回転率が10%程度なのに対して
HDVは50%を超えることもあります。

投資信託の場合は売買回転率が高いと、
無駄な手数料や税金がかかりコスト増で
リターンを下げる恐れがあります。

ただETFの場合は
指定参加者に外部委託する仕組みもあり、
比較的コストは低いと言われてます。

よってETFの場合は、
売買回転率が直接リターンに
影響する可能性は低いです。

しかし、市場とは異なるリスク
トラッキングが難しく
敬遠される傾向があります。

ゆきみず
よく銘柄が組み変わるので銘柄のトラッキングがしにくい…

 

好況でもパフォーマンスが低い

HDVは不況時でも下落率は低いですが、
好況時のパフォーマンスは高くありません。

VOO(S&P500に連動)と比較すると
2017年以降その差は開いています。

上記は2014年からのHYD(赤)
VOO(青)の比較チャートです。

VOOは2017年以降、
世界市場を牽引してきたハイテクIT企業の
影響で株価が順調に上昇しています。

ハイテクIT企業とはGAFAMを指します。

 

 

GAFAMとは?

Google(グーグル)
Apple(アップル)
Facebook(フェイスブック)
Amazon(アマゾン)
Microsoftマ(イクロソフト)のこと。

世界の時価総額上位の超優良企業。

ただしこれらの企業は
無配当や利回り2%未満。

以下はVOOの上位構成銘柄です。
(バンガード公式サイトより)


赤字が「GAFAM」です。

HDVは無配や配当利回りの低い
銘柄は含まれていないため、
GAFAMも除外されます。

マクドナルド(MCD)やP&G(PG)、
ビザ(V)も優良企業ですが、
配当利回りが低いため除外されています。

またアルトリア(MO)やフォード(F)、
IBMなどは配当利回りは高いですが、

自己資本比率が低く
財務健全性の観点から
除外されています。

ゆきみず
HDVは好景気の上昇局面で波に乗れないかも

 

まとめ

HDVは高配当であるだけでなく、
財務健全性が高く持続的に
配当が可能な優良企業に絞られています。

よって長期保有に有望な
ETFであるといえるでしょう。

しかし!

セクター比率に偏りが大きいことや、
特に構成比率の高いエネルギー株は、
しっかりリスクとして認識しましょう。

どんな人にオススメ?
・今持っているのがハイテク株
・エネルギーセクターが欲しい人
・リスクを抑えて配当が欲しい人

こんな人にぴったりな銘柄だと思います😄

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